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ananやGLOWといった女性誌にも紹介される、日本ではまだ数少ないソフトコルギのMBCインターナショナルR級セラピスト波多野 悠佳さん
まだお若い波多野さんですが、サロン経営の傍ら、地元を盛り上げる様々な活動をされています。
2年前、そんな波多野さんの呼びかけで始まった「えんとつ町プロジェクト」では、なんと鉄道会社をも動かしえんとつ町のプペルのラッピング電車を走らせたという偉業の持ち主です。
私の人生に影響を与えたもの
そんな彼女を突き動かす原動力とは何か?
お話を伺いました。
---早速ですが、波多野さんの人生に影響を与えたものを教えて下さい。
はい。私は本を読むのが好きなのですが、小野不由美さんの十二国記シリーズや上橋菜穂子さん 精霊の守り人シリーズからは
多面的な考え方をもつ大切さを学びました。
また、西野亮廣さんの魔法のコンパス、雪乃彩衣さん の彩雲国物語シリーズからは
行動することの大切さや、目的を達成するために諦めないこと。
とにかくもがいてでも前に進むことの大切さを学びました。
彩雲国物語は小説ですが、ビジネス書みたいな読み方をしてもすごくタメになりました。
音楽ではChristina Aguileraさんです。
彼女はアイドルとしてデビューしたけれど、アーティストまで昇華した生き方やパフォーマンスやステージング。
めちゃくちゃ凝ってる曲とシンプルにするべき曲によって雰囲気がまるっきり変わるところや、アルバムごとにビジュアルまでかえるアーティスト気質なところを尊敬しています。
活動にいたる経緯や苦労したこと
---現在の活動にいたる経緯や苦労したことをお聞かせ下さい。
いまもずっと苦労しているのは、集客です。
ソフトコルギという全国でもまだ珍しい技術を提供するサロンの運営を本業にしています。
どうやったら、自分のお店を知ってもらえるか。
ということが全ての活動の原点だと思っています。
固定客を持たずに、地元の信楽で開業したのが4年前。(ちょうどこの5月で3周年です)
本来、こういったサロンは人通りが多い都市部で開業する方がいいということは知っていました。
けど、私は同じ集客努力をするなら『人がたくさんいるところから人に来てもらう』他のお店との競争はなるべくしたくないと考えました。
▼普通の民家にしか見えない隠れ家的サロン「hioli」
地元の信楽にはこういうサロンがない代わりに、『わざわざ来てもらわないといけない場所』という大きなハードルがありました。
もともとお客様がいない場所に、来てもらう努力をする方が私には向いてる気がして、信楽での開業に踏み切りました。
どうしたらお客様に来てもらえるようになるのか、と考えた結果『信楽のファンになってくれる人や信楽に来てくれる人を増やそう』という考えになって、それが今までのいろいろな活動に結びついています。
えんとつ町のプペル展を開催
2017年に信楽で開催した、お笑い芸人キングコングの西野亮廣さんの絵本、えんとつ町のプペル展。
これは、信楽焼や朝宮茶に興味がない人に信楽に来てもらうキッカケを作りたくて開催しました。
▼会場となったのは信楽焼きの窯元さん
▼光る絵本展の様子
▼西野亮廣さんの絵本の原画展も同時開催
▼えんとつ町のプペルの1シーン
▼陶器の切符の図柄になったシーン
▼テレビの取材を受ける波多野さん
▼FMしがらきではプペル展と地元に対する熱い思いを電波に乗せて語りました
グッズを信楽の特産品と絡めて作ったり、信楽高原鐵道を知ってもらうためにラッピング列車を走らせてもらったり。。。
信楽の街の人の優しさも改めて感じましたし、一般のお客様が信楽のどんなところに興味をしめすのかを知る機会にもなりました。
▼展覧会の開催には地元の人や県外からも多くのボランティアが
▼信楽の田園風景を走るプペル列車
▼車内では「えんとつ町のプペル」のスケッチ画の展示も
▼本当に使える陶器の記念切符も地元の窯元の協力を得て作りました。
▼信楽の名産品「朝宮茶」のお土産は来場者に人気でした。
そこからのご縁で東京のデザイナーさんの日本初のポスター展や、鳥取からアーティストさんをお迎えして投げ銭ライブのお手伝いもさせてもらいました。
信楽に今まで来たことがなかった人達や信楽の人達と私の友だちを繋ぐことができて、また信楽を好きになってもらえる。。。
なんてこともできるようになってきました。
集客の難しさを感じる日々
信楽のことを知ってもらうだけじゃなくて、本業の集客にも繋がればいいな。と思っていろいろやってましたが…本業の集客に繋げるには私の努力不足とやり方が下手すぎて、そこはなかなか結びつきませんでした笑。
集客はやっぱり難しい。
私のサロンでは、その日使いたい信楽焼の器を選んでもらったり、朝宮のほうじ茶や和紅茶を飲んでもらったり。
ブログでは信楽のいろんなジャンルのお店や、歴史のことなどの発信を続けています。
不思議なことに、最近は信楽や周辺地域の発信からご予約につながることが増えてきました。
一見めちゃくちゃ遠回りに見えることばかりなんですが、だからこそ『新しくきてくれる人を作る』ことができ始めたんじゃないかなーと。
やってきたことはいつか結びつくなーと働くことの楽しさを実感しています。
とはいえ、本当にまだまだなんですが笑。
クラウドファンディングに挑戦
今はクラウドファンディングで資金を募り、朝宮茶のおいしさを知ってもらうためのお土産作りをしています。
▼このほかに3種類のお茶缶を企画、制作。信楽の町なかの他、土山SAなどでご購入できます。
やりたいことをやらせてもらえる環境と街の人の協力はすごくありがたいです。
自営業の苦労(主に集客w)も実感していますが、それ以上に楽しいです。
---波多野さんの地道な努力が少しずつ実を結びつつあるのですね。街の人々から協力してもらえるのも波多野さんの情熱が周りの人に伝わっているからなんでしょうね。
では、今一番の原動力とは何でしょう?
これは、ちょっと難しいんですけど。
本業のサロン運営に関しては『明日からも頑張れそうです!』とか『すごく楽になりましたー!』って言葉やお客様の笑顔です。
最初はいろいろな緊張で言葉も少ない方が、体が軽くなって笑顔で会話してくださるようになったりすると、それだけでまだまだ頑張れる!って思います。
私は元々OLだったので、会社で働くことの大変さやパソコン疲れの辛さも知ってるだけにめっちゃ嬉しくなります。
信楽に関するいろんなこと。お土産つくったり、情報発信したり、イベントしたり。。。
これは、完全に自己満足に近い活動です。
私が楽しかったり、おもしろいと思ったことを知ってもらいたいって想いだけで動いてます。
それでも信楽の人達に『ありがとう』って言ってもらえたり、信楽に来た人に『信楽っておもしろいね』って言ってもらえたりすると、嬉しくてたまらないです。
キレイごとみたいに聞こえるかもしれないですけど、一人で仕事してると『本当にこれでよかったのかな?』って思うことだらけで笑。
一歩踏み出しにくい時にかぎって、そういうことを言ってもらえるので『じゃあ、もうちょっとやってみよう』って思うことができるし、支えてくれる人達もいるし、もともと負けず嫌いでガンコなので失敗しても続けられています。
---お客様の笑顔やありがとうって言葉に支えられる…これは私達にも共通する事です。私達も毎日ネットの向こう側にいらっしゃるお客様の笑顔を想像すると、頑張れます。
今後どうしていきたいか
---では最後に今後にむけてのビジョンをお聞かせ下さい。
信楽がおもしろくて、人がたくさん来てくれる街になったらいいなーって思います。
今は個々のお店が個々でがんばってるんだけど、私みたいなちっちゃなお店が生き残るにはそれって結構大変で。
ざっくり『信楽が好き!』って人をたくさん作って、その中から私のお店を選んでくれる人をつくる努力ができるようになったらいいなーって。
私のサロンは10年後も信楽で続けていたいから、そのためにhioliと信楽のファンを作ることを続けていきたいです。
ここまでいい子ちゃんな回答ばっかりでなんかイヤなんですけど笑。
楽しいだけでは続けられないので、自分にとってもおもしろくて利があって、信楽の街にとっても一つくらい還元できて、信楽に来た人にも喜んでもらえること。
今は信楽のお土産作りと、信楽の街が一目でわかるページ(テーマパークのマップみたいな…)をもったhioliのHP作りがやりたいことです。
---地元を盛り上げたいという一心で、町中の人を巻き込み、鉄道会社まで動かしてしまう波多野さん、内に秘める熱い思いをお持ちなんですね。貴重なお話をありがとうございました。
古民家を整え、設えられたサロンは、都会のサロンとは違い、とてもほっこりと癒されるスペースです。
サロンでは、宇治より古い歴史を持つ茶処しがらきの美味しいお茶でおもてなししてくださいます。
▼hioliは完全予約制サロン
▼和モダンな設えの空間に体も心も癒される至福のひとときを
アラモード世代には嬉しいサロン
是非、信楽散策とともにゆっくりと訪れてみてはいかがでしょうか?
観光案内もしてくださいますよ。
波多野 悠佳
ソフトコルギサロンhioliオーナーセラピスト
職業水準セラピスト業ビジネスライセンス保持
MBCインターナショナルR級セラピスト
Twitter
https://twitter.com/hiolikorugi/
instagram
@hatch_guide
@hatano_y
hioli HP
https://hioli.net/