一主婦だった私が舞台に立つようになるなんて
──歌を始めたきっかけと今に至った経緯はどういったものだったのでしょうか
もともとはピアノを教えたりもしていましたが、結婚、子育てで忙しく音楽から離れていた私に、子育てがひと段落した頃、主人が何か習いに行ってみたらと、ゴスペルクワイア(Kyoto Colors of Joy)を申込んでくれたのがきっかけでした。
はじめてみたら、歌を歌うことがすごく楽しくて、そこで出会った人たちとの交流も楽しくて、1つのターンが終わる頃には自分で更新をしに行ったんです。
──今の高木さんに影響を与えたものを聞かせてください。
ものというより、「人」ですね。
human noteの寺尾リーダーです。
彼は
夢をもて!
夢は叶えるもの。
夢は目標にしてしまえ!
目標は予定にしてしまえ!
と、壁に書いています。
音楽は歌うだけのものではなく、
届けるもの。
音楽は人と人を繋げるもの。
寺尾リーダーの当初から変わらぬ言葉です。
彼の言葉はいつもブレません。
▼human noteリーダー 寺尾仁志氏
──寺尾仁志氏とはどのようにして出会ったのですか?
私が所属していたゴスペルクワイア(Kyoto Colors of Joy)のコンサートに、彼をゲストシンガーとしてお迎えした事です。
パワフルな歌声と美しいファルセットボイス…リハーサルでの音響や舞台の方とのやりとりなど、彼の音楽への真摯な向き合い方や関わるスタッフはじめ、全ての人への物腰の柔らかさを知り、私はすぐにファンになりました。
その時、置いて行かれたワークショップのチラシを見て、次のhuman noteのコンサートに参加しました。
どんなチームなのか、どんな歌を歌うのか、たくさんのワクワクを持って、練習会に参加し、コンサートのステージに立ちました。
そこで立ち上がった新チームの一員として、大阪のhuman noteメンバーとなりました。
しかし、滋賀県からの距離と、練習日が合わない事から、半年で、一旦humannote から離れることに。
自分の決めた最後の練習にいき、その時、今後の展開という一枚の紙を受け取って帰った…そこに来夏、human note滋賀チーム発足予定。と書かれていた。
もし、滋賀でのhuman noteが出来たら戻ろう!と思ったわけです。
その後は、寺尾リーダーの夢→目標→予定の中の1つにある滋賀での練習に参加したいと思い、その半年後、練習会場はどこになるかを質問したところ、まずはその場所を決めるところから協力する事になりました。
その時、私が地域で子どもたちのゴスペルクワイアを立ち上げている事を知った寺尾リーダーは、滋賀チームの立ち上げの新指導者として、白羽の矢を立てられたという経緯です。その後、寺尾リーダーからは丁寧に、伝える事より伝わる事の大切さ、音楽の持つ力について、たくさん伝授いただきました。
所属していた京都のゴスペルクワイアの指導者、故山口朗氏に相談したところ、寺尾くんは、まっすぐな人だから頑張って勉強してみなさい、と、背中をおしてもらいました。
滋賀での活動スタートの為に、寺尾リーダーは、私を連れて色々なホールに行き、human noteの歌の活動の本拠地となる練習会場の担当の方と、地域活性となる活動の持つ可能性や音楽のチカラについて熱く語り、そして、強く惹かれあったのが、今年、9年目のウタのタネの開催を迎える守山市民ホールです。
▲一般参加シンガーも交えてのコンサート「ウタのタネin守山」は、2019年7月7日守山市民ホールにて開催予定
念願の滋賀でのhuman note チーム発足。
スタートの夢が2010年秋に大津。
2011年守山で叶いました。
この後も順風満帆だったわけではなく、なかなかホールの客席は埋まらず、思い通りにすぐ行くわけもなく、私自身は、頭もたくさん打ってきました。
常に、コンサートの成功を追求し、
ご来場いただいたお客様の満足度。
私たちのhumannote の伝えたいこと。
ステージにたつ皆さんの喜びや達成感。
など、いくつもの視点を持って、毎年、深く記憶に残るコンサートを模索しています。
──human noteの講師になられて約9年…今、一番の原動力は何ですか?
振り返るとhuman noteに入り、はじめて歌った寺尾リーダー作詞作曲の『みんなトモダチ』
子ども向けの歌のように感じるタイトルだけど、奥深い曲です。
そして、河口恭吾さんの『地球兄弟』
世界の人々が歌で繋がる事を感じられるこの曲はhuman noteでクワイアアレンジされてました。
ゴスペルにはない日本語の伝わりやすい言葉で届ける楽曲。
こんな歌が歌いたい。そう思いました。
この後も次々とオリジナル曲がいろんなアーティストさんにより手がけられ、私たちは歌のある人生の充実を、この宝物のような数々の楽曲により感じ続けています。
寺尾リーダーの語る言葉が、人々の心の琴線に触れ、みるみる人の輪が繋がり、マスクワイアとして成長を続けるhuman note。
~歌を通して、コンサートに出演した一般の人々の顔が変わる瞬間を目の当たりにし、心の病に塞ぎ込んだ人も歌う事で人と繋がり、心が開き、元気になる事を知り、気づきました。
ウタを通じて幸せを世の中に贈りたい~
彼にとってhuman noteは自身の夢を実現するためのかけがえのないグループだという事なんですね。
彼が音楽のチカラを皆に語り、大阪城ホールを歌う人でいっぱいにする夢を熱く語っていた時、私も共にそこで、歌って音楽のチカラを体中に体感したいと心から思い、ここに何らかの形で関わり続けたい!そう思った…それが、私の原動力です。
人との出会いを大切にハートフルな歌声を届けたい
──ほわ~んと温かく語ってくださるお話の中に、秘めたる熱い思いを感じます。最後に高木さんの、そしてhuman noteのこれからのビジョンを教えてください。
まだまだ、夢半ばですが、新しい方の輪も広がり、毎年お越しくださってる方もたくさんおられ、ここまで、ウタのタネin守山のコンサートが8年も続き、今年は9年目に突入します。
今2020年オリンピック、パラリンピックにむけて、パラスポーツを応援する曲「Beginning」をよりたくさんの方と歌おう!と会場中のうねりの体感を目指して、絶賛準備中です。
そして、地域ではアルプラザ平和堂をはじめ、学校、イベント、デイサービス、などなど色々なところから、お声をかけていただき、たくさんの数のライブをさせていただいています。
これからも色々な場所で、お客様と出会い、歌をお届けしていきたいです。
私たちの大切な仲間であるメンバー自身が心から歌う事を楽しむ。
Give Happiness!!
お客様に幸せを届ける事に幸せを感じる事、歌で人々に幸せを…歌う人も元気になる…というプラスの連鎖が広がり続ける事が大きな意味で、変わらぬビジョンです
取材のこの日はちょうどhuman noteの滋賀チームの練習があるとの事で、お話を聞いたあと少し見学させていただくことができました。
端っこで見ている私たちも思わず体を動かしたくなるような楽しげな雰囲気。
帰りには歩きながら口ずさんでしまいました。笑
▼human noteのメンバーは子どもから大人まで様々です ▼メンバーの中からこの日のリードボーカルを募集☆ ▼みなさん、歌っている時の表情が生き生きして、とっても楽しそうでした。
高木さん、そして突然の取材にも快く応じてくださったhuman noteメンバーの皆さん、ありがとうございました。
歌のもつ力、そして歌を通じて幸せを送りたいという想い・・・
何かSawa a la modeにも通じるものがあるなと思いました。
きらきら輝く笑顔で、いきいきと歌うhuman noteのみなさんの歌を是非、生で聴きに行ってみてください。きっとあなたの心にも届くことと思います。
human noteの歌と活動の様子はHPからもご覧になれます。
human note講師 高木 和代
http://www.human-note.com/