【こんなところにサワジェンヌ】グレイヘアリスト朝倉真弓さんに聞くグレイヘアとファッションの素敵な関係

最近、白髪染めをやめる40代50代のお洒落な女性が増えています。

彼女たちの髪は「白髪」と言わず、「グレイヘア」と呼ばれ、今やお洒落なミドルエイジのひとつのファッションカテゴリとして確立されています。

今日はそんな「グレイヘア」の立役者と言われる朝倉真弓さんにお話を伺いました。

朝倉真弓さんの経歴

<経歴>

朝倉真弓|グレイヘアリスト™
1971年生まれ。文筆家・講演家。
2018年7月、『「グレイヘア」美マダムへの道』(小学館)を出版。
ユニリーバ社Dove(ダヴ)のCMに出演。
2018年12月、第9回全国講師オーディション優秀賞。
2019年10月、プロデュースしたグレイヘア専用のヘアクリーム「マリンローズ」発売。

 

大学を卒業後、アパレルで営業、出版社や編集プロダクションで編集やライターを経験したのち、28歳のときに独立。文筆家(ライター)として活動。

45歳のときに、10代から染め続けてきた白髪染めと決別。と同時に、amebloにて白髪染めを止めてグレイヘアになるまでの過程を写真付きで書き始める。

このブログが評価され、雑誌や新聞、テレビといったメディアに紹介されるようになり、「グレイヘア」ブームの立役者として知られるようになった。

NHK「あさイチ」「助けて!きわめびと」をはじめとしたテレビやラジオのほか、女性誌や全国紙など、メディア出演多数。

現在は、「話す」と「書く」を活動の両輪に据えて、「言葉であなたの背中を押す」をモットーに講演家、文筆家として活動中。


▲著書『「グレイヘア」美マダムへの道』

--これは、白髪染めを止めてから完全にグレイヘアに生まれ変わるまでの日々と、どんなタイミングで「白髪育て」を始めたらいいのか、途中で辛くなったときのアドバイスなどをまとめた本だそうです。
グレイヘアを目指す人は参考にしてみてはいかがでしょうか?

人生の転機

--朝倉さんにとっての人生の転機を教えてください。

45歳にして白髪染めを止めたことですね。

18歳から髪を染め始めたのですが、20代、30代は髪を染めることが楽しみであり、1か月に1度の儀式のような感覚でした。

しかし、30代の後半から40代になって頭皮がかぶれるようになり、髪も細く、抜けやすくなっていきました。それなのに白髪染めの頻度も増していき、1か月に1度の儀式が3週間に1度、2週間に1度と増えていったのです。

このまま染め続けたら、自分の心も身体も悲鳴を上げるだろうなと思うようになりました。

最も心を揺さぶられたのは、2011年の東日本大震災です。

震災のときは、39歳。大きく揺れる家のなか、机につかまりながら、とっさに「今、この瞬間、髪を染めている人はどうするのだろう? 薬剤を流すだけの水は確保できるのかな?」ということが頭をよぎったのです。

家族の心配よりも先に、誰とも知らない髪を染めている人のことを考えたなんて、相当白髪染めが気持ちの負担になっているのだと気づきました。

震災をきっかけに、2~3か月ぐらい白髪染めを止めてみました。毎日のようにスマホに届く緊急地震速報に怯えながら髪を染めるなんて、私にはできないと感じたからです。
ですが、カッパのお皿のように生え際の白い部分が広がっていく様子に耐え切れず、やはり染めてしまいました。

ですが、このときに家族には、50歳になったら白髪染めを止めると宣言。
結果的に、45歳の誕生日に髪を染めたのを最後に、きっぱりと白髪染めを止めました。

私の人生に影響を与えた○○

私の人生に影響を与えたものといえば、いろいろあるのですが、今の私のあり方に大きな影響を与えたのは、このグレイヘア、白髪をおいてほかないと思っています。

「たかが白髪……」と言われればそれまでですが、11歳のころから白髪に悩み続けてきた私にとって、白髪を隠して生きていくことが人生そのものでした。

ですが、45歳の誕生日に行った白髪染めを最後に白髪を隠すことを止めたとたん、人生がガラリと変わりました。と同時に、私の性格もかなり前向きになったと感じています。

ちなみに、白髪染めに関する数字を計算してみたところ、

白髪染めをしてきた期間は27年間(18歳から45歳)
染めてきた回数は約380回
かけてきた金額は約330万円となります。なかなかな数字ですよね!

タイ旅行のひとコマ・オリエンタルな風景にグレイヘアが似合います。

グレイヘアリストと呼ばれるようになるまで

--白髪染めに決別し、グレイヘアリストになられるまではどんなお仕事をされていたのでしょうか?お仕事によってはグレイヘアにしたくても出来ないなんて人もいらっしゃるのでは?そういったしがらみはなかったのでしょうか?

私が社会人として最初に行っていた仕事は、ライターとしてどなたかの活躍を取材し、文章にすることでした。それが雑誌やウェブの小さな記事になることもあれば、連載記事になることもある。また、ブックライティングといって、その著者の代わりに1冊の本に仕上げることもあります。

こうした活動を通して知ったのは、誰のどのような功績に関しても、批判的な人、誹謗中傷する人がいるということです。世に名前が出る人は必ず賛否両論を浴びせられますし、その覚悟ができていないと、心が折れてしまいます。

そのあたりのことは十分に理解し、覚悟していたつもりでしたが、やはり「グレイヘアの人」として自ら顔と名前を出したときのバッシングは、想像以上でした。ブログのDMに誹謗中傷を書かれたこともあれば、匿名サイトでスレッドを立てられたこともあります。

でもそれ以上に、私の姿を見ることで「勇気が持てた」「希望が見えた」という意見もいただきました。やはり、若くして白髪に悩んでいる方もいれば、長い白髪染めに皮膚が耐えきれなくなってしまったという、私と同じような思いの方もいらっしゃったのです。

そういった方々からのあたたかなメッセージを見るたびに、むしろ私のほうが勇気をいただいています。

▲講師オーディション優勝

「若いんだから染めなさい」「接客業なら染めて当たり前」「染めるのが女性のマナー」なんていう声も根強いのですが、私が顔を出して活動をすることで、「染めないのもアリ」という価値観が浸透していけばいいなと思っています。

▲グレイヘアフェスティバルにて登壇


▲グレイヘアフェスティバル

「40代で白髪頭なんて、みっともないよ」
「グレイヘアは仕事を辞めてからでいいんじゃない?」こんな意見を、たくさん、たくさんいただきました。そのたびに「おとなしく染めたほうがラクだな」と落ち込んだり、「でも、私は私だから!」と胸をはってみたり。白髪育ての日々は、気持ちのアップダウンが激しいジェットコースターのような日々だったのです。ようやく自分オリジナルの髪が伸びそろい、染毛部分をすべて切り落とすことができたのは、2017年7月のことでした。
すべてグレイヘアに生まれ変わった瞬間、風向きが変わってきたことを感じました。

「グレイヘアって、かっこいいね!」
「悪くない。そういうのもアリだと思う」
そんな声をいただくことが増えてきたのです。
グレイヘアに生まれ変わり、それ以前の自分の写真と見比べてみたとき、私は断然、今の自分のほうが好きだと感じました。
確かに、白髪頭だと実年齢以上に見えてしまうかもしれません。
でも、今の自分のほうが軽やかで、生き生きとしているように見えます。

髪が白に近い色であるというだけで、かえってオシャレの幅が広がる気がします。

 

もともと好きだったファッションやメイクが、もっと楽しく、工夫のし甲斐のあるものに変わりました。

--グレイヘアを決断されてから、それが完成するまでの道のりは苦労の連続であったと想像します。けれど、それを成し遂げた先にある生き方やファッションの幅は広がるという事を朝倉さんをみているととても強く感じます。仕事も遊びもファッションも!人一番人生を謳歌してらっしゃる姿に憧れます。

今、一番の原動力とこれからのビジョン

--まだまだお若い朝倉さんはとてもやる気と自信に満ち溢れているように見えます。そんなやる気を起こさせる一番の原動力とは何なのでしょう?

ちょっと大げさな言い方になりますが、価値観多様化社会の真っただ中にいるというワクワク感が原動力につながっています。

女性は髪が黒くて当たり前、若く見えたほうがいい。そういった価値観だけではなく、髪が白くてもおしゃれ、若く見えなくてもカッコいいという価値観もアリだということを、私自身の姿や言葉で伝えていきたいです。

▲インターネット放送局wallopより番組配信

現在、グレイヘア女性向けのヘアケア商品のプロデュースをさせていただいています。昨年に発売したヘアクリームが好評で、引き続き2種類のフォームを今年の6月にデビューさせることができました。

リックス マリンローズ スタイリングクリーム

このようなグレイヘア女性向けの商品を、もっと世の中に出していきたいというビジョンがあります。
特にグレイヘア女性向けのファッションやアクセサリーをプロデュースしたいのですが……sawa a la modeさん、ご一緒しませんか?

--とても素敵なご提案、ありがとうございます!グレイヘア女性向けのファッション、いいですね。今のsawa a la modeにもグレイヘアに似合うお洋服はたくさんありますが、またさらに素敵なものが出来そうですね。朝倉さんの普段のお写真を拝見してもとてもお洒落ですよね。

最初に就職したのがアパレルだったように、昔からオシャレが大好きで、ファッションにはお金を惜しまないタイプでした。
若い頃はコンサバなスタイルが定番でしたが、今は少しアバンギャルドな、個性を感じさせるような色やアイテムが気になります。

sawa a la modeのお洋服がとてもよく似合ってらっしゃいます。

このワンピースは、まさに私好みです!

そのままコンサバなワンピースとしても着こなせますし、個性的なパンツやヘアアイテムを合わせれば、ちょっと攻めた雰囲気にもなると思います。

いろいろな着こなしを考えるのが楽しい一着です。


▲きれい色のジレと合わせて

  ▲ナチュラルな風景にも溶け込みとても可愛いです。

▲軽くて柔らかく、シワになりにくいワンピースは旅行にも重宝します。

とってもお洒落な朝倉さんはグレイヘアと共にsawa a la modeのお洋服を楽しんでくださっています。

今回、朝倉さんが着用しているワンピースはこちらの商品。

ふんわりシルエットの刺繍ワンピース mode-0964

ふわりとしたシルエットが優しい女性を感じさせるワンピース。繭玉のような刺繍がエレガントにも可愛らしくも。
シルエットがふんわり、それだけで乙女心擽る。これ一枚で女性らしいお洒落が完成。ポケット付きで、裾スリットが丁度いい丈感を動き、着やすくなった拘りの一枚です。

 

--朝倉さん、お忙しい中ありがとうございました。私も只今グレイヘアを目指して移行中です。悩みを抱えた時は朝倉さんのブログや著書、ファッションの着こなしを参考にさせていただきます!

皆さんもsawa a la modeのお洋服とともに朝倉さんのブログやHPをチェックしてみてはいかがでしょうか?

 



朝倉真弓
グレイヘアリスト™

HP
https://asamayu.life/
amebaオフィシャルblog
シロクロつけない!グレーがいい!
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