【10年着るための洋服ケア】あなたならどうする?お気に入りの服にコーヒーのシミをつけてしまった!クリーニングに出す前におうちで出来る目からウロコの簡単シミ抜きの方法

真っ白なシャツにコーヒーをこぼしてしまった

お気に入りのお洋服、ついうっかりコーヒーやケチャップのシミを付けてしまったら・・・
ショックですよね?
でも、誰にもある経験だと思います。

そんなとき、あなたはどうしていますか?

クリーニングに出す前に読んで欲しいシミ抜きの方法

コーヒーのシミ、クリーニングに出しますか?
シミ抜きは直径1cmあたりおよそ108円の料金がかかり、3cm程度のシミでも324円が基本料金にプラスされます。
ほんの数百円とはいえ、これはちょっとイタイ出費。

お洋服を諦めますか?
せっかくのお気に入りが着れないなんて悲しいですよね。

でも、ちょっと待って。
おうちにあるものを使うだけで簡単にシミ抜きする方法があるんです!

マグカップでシミ抜き?

「マグカップシミ抜き」はおうちにあるものを使って、誰でもできるシミ抜きテクニックです。クリーニングの現場で実際に使われているプロの技を、おうちでも簡単に使える技にしているので原理はプロと同じ。

おうちにあるものとは、「お湯」です。普段のシミ抜きに使う漂白剤に加えてお湯の蒸気を使うことで、漂白剤の効果がアップするので、さらにシミが落ちやすくなります。実は漂白剤をつけて、蒸気の熱を加えてシミ抜きするという方法は、プロも同じような方法を使っているんです。

「マグカップシミ抜き」でこんなシミたちが簡単に落ちます

実は、普段の生活でついてしまったシミはほとんどのものを落とすことができるのだそう。下記のようなシミは「マグカップシミ抜き」で、おうちでもシミ抜きすることができます。

マグカップシミ抜きで落とすことが可能なシミ

ワイン

コーヒー

お酒

果汁

ジュース

紅茶

しょうゆ

ケチャップ
※焼肉のタレ、ミートソース、カレーなどもある程度落ちますが、完全にきれいにならないこともあります

用意するもの

マグカップシミ抜きをする際に用意しておくものはこちら。

・液体の酸素系漂白剤(家庭用のもの)
・キッチン洗剤(いわゆる中性洗剤)
・マグカップ(なるべく口が大きいもの)
・お湯(90度以上)
・小皿
・歯ブラシ

「ハイター」など塩素系漂白剤は、有毒ガスが発生しますので、くれぐれも混ぜないようにお気をつけください。
通常、クリーニング店ではシミの種類によって使用する溶剤が異なっていますが、「マグカップシミ抜き」は特殊な溶剤を使うこともないので、安心してシミ抜きができるのも嬉しいポイント。どこの家庭にもあるようなものでシミ抜きすることができちゃうんです。

覚えておきたいマグカップシミ抜きのやり方

今回は、シミをつけがちなコーヒーとケチャップのシミ抜きをしてみます。

まずは色落ちチェック

シミ抜きをしたいお洋服は色落ちチェックをしてください。漂白剤や洗剤はお洋服の色落ちを引き起こす可能性があります。失敗しないためにも必ず色落ちチェックをしてからシミ抜きをしましょう。


色落ちチェックのやり方

綿棒に漂白剤や洗剤をつけ、裏側の縫い目の部分など目立たないところにこすりつけます。色が綿棒に移らなければ色落ちの心配はないので、マグカップシミ抜きを実践しましょう。
もし色が綿棒に移った場合は、色落ちしてしまう可能性があるので、クリーニング店に相談しましょう。


コーヒーのシミ

1. 漂白剤と歯ブラシを準備する

漂白剤を小皿に注いでいきます。このときに漂白剤を塗るための歯ブラシも一緒に準備しておきましょう。

2. マグカップにお湯を注ぐ

次に、マグカップにお湯を注いでいきます。90度くらいのお湯を、マグカップに対して6〜8割程入れてください。お湯は熱くなっているので、やけどには十分気をつけてください。
※湯気が40度程になることで効果を発揮するため、冷たすぎはNGです。

3. マグカップの上にシミが付いた部分を置く

マグカップの上に、洋服のシミがついた部分を覆うようにおいていきます。このとき、マグカップの中のお湯につかない程度においてください。

4. シミの周りから漂白剤を塗っていく


歯ブラシに漂白剤を軽くつけていきます。シミが外側に広がるのを防ぐために、まずはシミの外側から内側へ塗っていくのがポイント。歯ブラシを持っていない方の手で、写真のようにマグカップのふちをおさえて、衣類をピンと立てると、漂白剤をつけやすくなります。

外側に漂白剤がついたら、次はシミの中心まで、まんべんなく漂白剤を塗っていきます。このときに注意してほしいのが、歯ブラシで強くこすらないこと。シミがにじんでしまう可能性や、衣服が痛んでしまう原因にもなるので、軽くなじませる程度で大丈夫です。

蒸気によって漂白剤が少しずつ泡立ってきます。これは蒸気の熱と漂白剤が反応して効果がアップしているサインなんです。

5. 漂白剤をなじませて10秒ほど待ち、洗う



漂白剤をなじませたら、シミに反応させるため10秒ほど待ちます。10秒後、そのまま中のお湯でシミの部分をじゃぶじゃぶと洗ってください。歯ブラシを使ってぐるぐる回して、汚れを落とします。このときもやけどにはご注意ください。

コーヒーのシミがキレイに落ちました!
シミが落ちたら、これで完成です!


1回で落ちなかったときは

赤ワインなど色素がたくさん入った汚れや時間が経ってしまった汚れなどは、多少色が残ってしまう場合も。1回で落ちないときには、6の工程を何度か繰り返すとキレイになっていきます。その時、同じお湯を使っても大丈夫ですが、冷めてしまって湯気が出ていない場合は沸かしたお湯にかえてください。すすぐ時にお湯が汚れてしまった場合も、再度そこにお洋服を入れると汚れがついてしまうので新しいお湯にかえてあげましょう。


ケチャップのシミ

ケチャップは油を多く含んだシミ。油を含んだシミには漂白剤を使う前に食器洗い洗剤を使ってマグカップシミ抜きして行きます。

やりかたは一緒。同じようにマグカップの中で衣類をよくすすぎます。歯ブラシをたくさん回して、よくかき混ぜていきましょう。やけどには気をつけてください。(それでも落ちない場合は繰り返してみましょう)

食器洗い洗剤だけで落ちる場合もありますが、繰り返しても落ちないときは漂白剤も使ってシミ抜きしてみてください。

マグカップシミ抜きをしたらすぐに洗濯しましょう

すすぎをしたとしても、漂白剤や食器洗い洗剤がお洋服についたままだと、そこだけ色が抜けたり変色してしまう可能性があります。マグカップシミ抜きを行った場合は、なるべく早めに洗濯するようにしてください。

シミ抜きが上手くできるようになったら、こんな真っ白なブラウスも安心して着れますね☆