子供と彫金とガーデニングと。
日々の暮らしを
大切に楽しんでいきたい。
彫金によるオリジナルジュエリーの制作をしています。

 

atelier fine代表 オリジナルジュエリー作家  深田 可都美

繊細で、自然をモチーフにしたような柔らかな曲線美が美しい
そんな1点もののジュエリーを制作販売しているジュエリー作家の深田可都美さん
深田さんの手から生まれるジュエリーの製作過程と
その技術を習得するに至った半生についてお話を伺いました。


手に職をつけたい


──彫金を始めたきっかけと今に至った経緯はどういったものだったのでしょうか

結婚しても自分の足で立てるようになりたいと考えていて、独身の頃から”手に職を付ける”ことを目標にしていました。


自分の好きな事で、得意分野の「手を使ったものづくり」をしたかったのですが、具体的に何がしたいのかがはっきりしないまま、昼間は働きながら様々な教室に通う試行錯誤の日々が続きました。

ガラス、陶芸、革細工・・・色々なことを試しましたが、カルチャースクールの範囲を超えることはなかなか叶いませんでした。

そんな中で彫金の
「何もないところから、作品を新しく作り出す事」
「技術さえあれば、自分の目指したものが出来上がる」
というところに惹かれ、私はコレで行くと決め二十代の頃から続けてきました。

 

──彫金の先生との出会いは?

電話帳です。笑

当時は今のようにネットで情報が探せる時代ではなかったですから、分厚い電話帳を拡げ、彫金教室というキーワードを頼りに探しました。

そこで彫金の技術の基礎を学びました。


しかし、週に1度の習い事ではそれを仕事にするというレベルまでにはなかなか上達出来ず、また近頃のようにネット上で手作りの作品を売るというサイトもなく趣味の範囲から抜け出すのは難しかったです。

それでも彫金をしている時間が楽しく、引越しで京都から離れても、職場が変わっても、細々と続けてきました。

実はこの彫金との出会いこそが、その後の私の人生を大きく変えるきっかけとなる出来事の始まりでした。


▲彫金に使う道具の数々 中には道具から手作りされるものもあるそう!

 

──石の上にも三年・・・ひたすら基礎を学ぶ日々

板状の金属にまず小さな穴をあけて、そこに糸鋸の歯を通し、下絵に沿って切り抜いていきます。
ひとつのパーツを作るだけでも何度もその作業を繰り返します。
考えるだけで気の遠くなるような作業!

 


▲写真は現在の深田さんの工房での様子。

 


人生に影響を与えたもの


──そんな深田さんの人生に影響を与えたものとは何ですか?

現在私は、彫金という技法を使ってジュエリーの制作販売、及び彫金教室を仕事としていますが、人生において影響を与えたもののひとつは、やはり「彫金」そのものになるかと思います。

出産して子どもが小さい頃は彫金から離れてしまった時期もありましたが、やはり自分の人生に「彫金」は無くてはならないもの。

今は小さな工房で、自分の作品を制作しています。



▲深田さんの胸元に光るジュエリーも深田さんの代表作のひとつ。いつもご自分で作られたジュエリーを身に付けていられるなんて、憧れます。

──とても興味深いお話をありがとうございました。では最後に今後に向けてのビジョンを教えていただけますか?

今、私の教室に通ってくださる生徒さんの多くは、ゆくゆくはご自分の仕事としたいと考えておられる方が多いので、そのお手伝いと、長年肌身離さず使っていただける「マリッジリング」をお二人で作っていただける教室に力を入れたいと思っています。

また、手にとっていただけた方の「お守り」となるようなジュエリーを目指し、精進したいと思っています。


深田さんの糸鋸の技術を生かしたアルファベットのジュエリーを見せていただきました。
自分のイニシャルがこんなに素敵なジュエリーとして身に付けられたら本当に素敵。
お守りとしてそっと身に付けたくなる・・・そんな佇まいです。

1点もののオリジナルジュエリー、私も欲しくなりました。

▲重ね付けが楽しめる、石のついたリング、大小好きな組み合わせでつけるのが楽しそうです。

 

深田可都美さんのジュエリー、気になった方はHPからご購入できるそうです。

 

atelier fine代表 深田 可都美
JJCA日本ジュエリークリエイターズ協会公認
オリジナルジュエリー作家 講師
Original jewelry creator
http://www.atelierfine.com/
作品はインスタグラムでもご覧になれます。