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こんにちは。
サワアラモードスタッフの岸上です。
皆さんは和太鼓の演奏って聞いたことありますか?
神社や様々な地方のお祭りで、誰しも多かれ少なかれ一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
今日はそんな和太鼓に魅せられた一人の女性を紹介します。
彼女の名前は廣庭萌香さん。
ふんわりとした雰囲気からは、とても舞台での彼女の姿を想像することは出来ません。
廣庭萌香さんの経歴
<経歴>
2011年 打打打団天鼓 入団
2018年 Drama Drummer IV 「走れメロス」メロスの妹役
2019年 拠点を大阪から長崎に移し、名称を「レビューHTB天鼓」と改める
2020年4月レビューHTB天鼓卒業
和太鼓との出会いは小学校3年生のときでした。
となりまちのフリーマッケットのお祭りに家族で訪れた際、とあるチームが演奏をしているのを観たときです。
私は初めて生で聴く和太鼓の響きに心臓がバクバクして
「演奏している人たちはこんな大きな音なのに大丈夫なのかな、すごいな」
と思っていたのですが両親はその和太鼓の演奏に感動して私に習い事としてさせたいなと思ったらしく、親に勧められて戸惑っていたのを覚えています。
その頃ちょうど地元で和太鼓チームを発足するためにメンバーが募集されているのを知り、試しに始めてみることにしました。
初めはそこまで乗り気ではなかったのですがいざ始めてみると和太鼓の響きや楽しさにはまってしまいました。
▼甲賀忍玉太鼓団 地元の和太鼓フェスティバルにて。暑い夏の恒例行事で大好きな舞台でした。
その地元のチームに指導に来てくださってたのがその後私が目指すことになるプロチームの方でした。
そのチームは和太鼓を演奏するだけでなく演劇の要素も取り入れた「オモロ迫力」というのをテーマにしていて今までの和太鼓のイメージとは違う、観ていて楽しくて笑いが絶えなかったり、かと思えばとても迫力があってかっこいい演奏をされているチームでした。
このチームの魅力にはまってしまった私は小学校の卒業作文にも将来の夢として書くほどに憧れるようになりました。
▼地元の和太鼓フェスティバルにて。高校生になってからは三味線にも挑戦していました。
そして17歳のころ、憧れのチームの入団試験を受け、合格して入団することができました。
--小学生の頃からの夢をわずか17歳で実現されたんですね!
17歳といえば、まだ高校生だったのではないですか?
学校生活とチームの活動との両立は難しくなかったですか?
そんな萌香さんに影響を与えたものとは何だったのでしょう?
私が影響を受けた〇〇
プロになるまでに大きな影響を与えられたものはやはり太鼓です!
わたしは人前に立つのがとても苦手で人見知りも激しい性格なのですが和太鼓を演奏しているときは不思議と人前に立つことができてしかもその場を楽しめていました。
観てくださっているお客様が笑顔になられている姿をみて自身もとても幸せな気持ちになりましたし、和太鼓を通じて自分を表現できることがとても嬉しかったです。
▲(レビューHTB天鼓Instagramより引用)
子どもの頃からの夢だったので本当に嬉しかったです。
高校生だったのでまだ部活動もあったり、その後短大へ進学したので、初めはあまり稽古に参加できない日もあり、なかなか上達しない自分に焦りの気持ちもありました。
しかも稽古に滋賀から大阪まで通っていたので大変だと思うときもありました。
でも憧れのチームに入団でき、辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。
大好きなことだから続けられるのではないかと思います。
なかなか上手くできなくて悔しいこともしんどいこともひっくるめて和太鼓が好きです。
--「大好きなことだから続けられる」
本当に心の底から和太鼓が大好きでいらっしゃるのが伝わります。そんな和太鼓に出会えたことはまさに運命ですね!
和太鼓を演奏する萌香さんの優しい笑顔のウラに隠れた一本芯の通った凛とした雰囲気はそんな和太鼓への情熱が成せるものかもしれませんね。
本格的な活動・・・世界の舞台へ
本格的に活動を始めたのは短大を卒業してからになります。
入団してからは、ホールコンサートや学校の芸術鑑賞会での演奏、和太鼓フェスティバル、企業様のパーティーのアトラクション、また海外では約1ヶ月半に及ぶコンサートツアーやオランダでは演劇祭に出させていただき砂浜の上での演劇や演奏もさせていただきました。
▼知人の結婚式にて。メンバーとともにスーツ、ドレス姿で演奏しました!
和楽器だけでなくサックス奏者の方やブレイクダンス、タップなどさまざまなジャンルの方とも共演させていただいたり「演劇する和太鼓」ということでセリフを用いずに演奏や身体表現で桃太郎やロミオとジュリエットなどに挑戦させていただいたりしました。
▼打打打団天鼓 演劇する和太鼓「走れメロス」よりメロスの妹の結婚式 Photo by Bikkule San(打打打団天鼓Instagramより引用)
近年では日本を飛び出して、海外での上演の機会をいただき、オランダのテルスへリング島演劇祭にて 砂浜を舞台に風、空、海とともに音楽劇「付喪神 Tsukumogami」を上演しました。
物に宿る魂や精霊を、砂浜を舞台に表現しました。
ここでの経験はまさに私の舞台人生で忘れられないものとなりました。
▼オランダのテルスへリング島演劇祭にて
また、約1ヶ月半のコンサートツアーではロシアのさまざまな都市をめぐり、演奏の機会をいただきました。
▼ロシア サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館前の広場にて
--海外公演では和太鼓という枠を越えた様々な表現をされたとの事、とっても楽しそうな公演、見てみたかったです。とっても興味を惹かれます。
はい。本当に和太鼓に出会えたことは運命で、わたしの人生になくてはならないものだなと感じます。
和太鼓に限らず、音楽もですが言葉があるわけではないので魂で和太鼓は国境を越えるなぁと思います。
--萌香さんはとってもふんわりとした優しい雰囲気で、舞台の時の力強くてアグレッシブなお姿とは全然違って見えます。
今日のお洋服もふんわりと大人可愛い、女性らしい雰囲気でとてもお似合いですね。
普段、お洋服を選ぶ時にこだわっていることはありますか?
お洋服を選ぶ際、こだわっていることは…
和太鼓をしていると、腕が力強い感じになってしまうのでそこをカバーしつつふんわりしたイメージの服が好きです。
あとはお洋服は肌に触れている時間が長いので肌触りが良いものにもこだわりたいと思っています。
萌香さんが着ているお洋服はこちら
ボア刺繍デザインボリュームスリーブブラウス mode-4253
この服のお気に入りのポイントは
胸元や腕のところにある刺繍がとても可愛いのとシルエットがふんわりしているところが好きです!
着心地もゴワゴワした感じが全くなく肌触りが柔らかくてとても良いです。
合わせたマスクはまずピンク色がとても可愛いのと白のレースがお上品で大人可愛いくていいなと思いました!
--本当に淡いピンクや白が萌香さんの優しい雰囲気に合っていて、とっても素敵です!お洋服とのコーディネートも可愛くって、デートや女子会に出かけるときの気分も上がりそうです。
卒業・・・そしてこれから
--4月に「レビューHTB天鼓」を卒業したとのことで、廣庭萌香さんの舞台が観れないのは残念ですが、今後こうしていきたいというビジョンはありますか?
私自身が子どものころ感じたように和太鼓の楽しさやかっこよさ、色々な表現の可能性についてもっと沢山の方に知ってもらいたいと思っています。
大きな夢ではありますがいつかチームをつくって子どもたちや沢山の方に和太鼓、和楽器の魅力を伝えていきたいと考えています。
▼打打打団天鼓 和太鼓コンサート「打コレクション2018」より Photo by Bikkule San(打打打団天鼓Instagramより引用)
--萌香さん、ありがとうございました。
チームからは卒業し、今はまだ再び舞台に立つ予定はないとのことですが、いつか萌香さんの意思を継ぐ子どもたちが世界に羽ばたく日が来ることを期待しています。
そして和太鼓のパフォーマンス、機会を見つけて観に行ってみたいです!
生の舞台でしか味わえない迫力、子どもの頃の萌香さんの心を鷲掴みにした和太鼓の魅力に触れてみたいと思いました。
廣庭萌香さんが所属していた和太鼓チーム「レビューHTB天鼓」のHPから今後の公演情報がご覧になれます。興味を持たれた方はぜひ公演に足を運んで、生の迫力を体感してみてはいかがでしょうか?
▲(レビューHTB天鼓Instagramより引用)
廣庭萌香
和太鼓奏者
レビューHTB天鼓HP
https://tenko-official.jp/