【こんなところにサワジェンヌ】ビールに合う、あのスナックから誕生したアイドルグループの名前はなんと「アラモード」

突然ですが、みなさんはカラムーチョってスナック菓子をご存知ですか?

ビールに良く合う大人のお菓子って感じで、私も大好きなんですが、最近このカラムーチョを作っている湖池屋さんからムーチョアイドルなるアイドルグループが誕生したとのことで、でも、なぜそれを取り上げたかというと・・・

なんと、このグループのリーダーがサワアラモードの本社のある滋賀県出身の女の子、そしてグループ名が「アラモード」というんです。

 

普段、サワアラモードのことをアラモードと呼んでいる私たちにとってはなんとも親しみを覚えるアイドルなわけなんです。

と、勝手にただならぬご縁を感じた私は、ムーチョアイドルのリーダーyokkoさんにお話を伺うことにしました。

普段のyokkoさんはナチュラルで優しいムードの漂う素敵な女性です。

yokkoさんってどんな人?

---yokkoさんの経歴について少し伺ってもよろしいでしょうか?

滋賀県甲賀市水口町出身のシンガーソングライターで、甲賀市観光協会公認アーティストです。

ピアノ弾き語りと手話をつけて歌うスタイルで、様々なライブやイベントに出演しています。
また、教育現場や福祉施設、企業での人権講演ライブや手話歌ワークショップを行っています。
音楽活動の他にも、司会やナレーション、声優、ラジオパーソナリティとしても活動しています。

そして、ソロ活動でのご縁が色々繋がり、今秋にはノスタルジィグループ『アラモード』のリーダーとして全国デビューを果たしました。

yokkoさんが歌手になったきっかけ

---滋賀県甲賀市といえば、今人気のNHKの朝ドラ「スカーレット」の舞台でもありますね。そんな滋賀県でyokkoさんが歌手になったきっかけを教えていただけますか?

大きな転機は2つです。

まずは19歳の時に、原因不明の病気にかかり入院したことです。
この入院期間が自分の生きる目標を考えるきっかけとなり、高校も大学もピアノ科だったのですが、退院後に歌の勉強を始めました。

幼少の頃から秘めていた『歌手になりたい』という思いに、ようやく向き合えたのです。
そして、友人の作った歌を歌ったり趣味でバンドに参加するようになりました。

大学在学中には中高の教員免許を取得しましたが、卒業後はオーディションを受け、芸能事務所に所属しました。

ピアノ弾き語りで歌手活動を始め一年半ほど経った頃、急に喉の痛みを感じ約二週間全く声が出ない状態に。
声が出ない焦りと痛みに苦しむ時間が、改めて自分の音楽活動に向き合うきっかけとなりました。
幸いにもまた声はでるようになったのですが、このことをきっかけに通い始めた手話教室の講師との出会いが、2つ目の転機となりました。

先生は”ろう者”とよばれる耳の不自由な先生です。初めは手話が全くわからなかったのでなかなか会話ができませんでしたが、段々手話を覚えてある時こんな会話をしました。

「先生、私普段歌の仕事をしてるんです。」

「そうなの!?私音楽大好きなの!!」

笑顔で返ってきた先生の言葉に私は驚きました。
『先生は耳が聞こえないのに、なぜ音楽を好きなんだろう?!』
尋ねたいけれど失礼な気がしてなかなか質問できませんでした。

でも思い切って質問すると、先生は”耳で聞く”という以外に音楽の楽しみ方を色々教えてくださいました。それはまさに”体全体で音楽を感じる”というものでした。
『私の歌を先生にも届けたい。』
その想いから、手話シンガーとしての一歩を踏み出し始めました。

人生に影響を与えた○○

---まだ十代のときに大変な経験をされたんですね。そんな逆境にもめげず、夢を追いかけることが出来たって素晴らしいですね。歌手になるという夢は小さい頃からのものだったんですか?

私がそもそも『歌手になりたい』という夢をもったのは、小学校三年生の時です。
母はピアノ教師なので、私も5歳からピアノを始めました。

家でも車でも、母の好きなクラシックが流れています。
テレビを見る機会は殆ど与えられなかったので、音楽番組には無縁でした。

ある日、友人の家に遊びに行った時、友人の兄のカセットテープを聞かせてもらいました。
当時のヒット曲が色々ダビングされたものです。

その中の曲を聴いた時、衝撃が走りました。

『こんなにもカッコいい曲があるのか‼︎』

今までピアノはどちらかといえばソロで孤独なイメージでした。
そんな私にとって、ギターやベース、ドラムにキーボード、更にはボーカルが入っている音楽がとても印象的でカッコよく思えたのです。

私はこのテープを貸して欲しいとお願いし、持ち帰りました。
そして家で何度も何度も繰り返し再生しては、歌詞の書き取りをし、どんどんバンドやロックの魅力にハマっていきました。

Mr.Children『Tomorrow never knows』

子供の私に将来の夢を持たせる程の大きな影響を与えてくれた一曲です。

現在に至る経緯と苦労したこと

---ミスターチルドレン、いいですよね。私も大好きです。では、現在の活動にいたる経緯、その中で苦労したことを教えてください。

手話シンガーとして活動し始めた頃の話に戻ります。

早速私は自作の歌に手話をつけることに挑戦しました。
日本語は比喩表現を美しいとしますが、ろう者には遠回しな言い方や比喩表現は理解されにくく、歌詞をそのまま手話にしても伝わりません。

そこで、歌詞どおりではないけれど歌詞が伝えたい内容が伝わる手話をつけるなど、工夫が必要であるということも知りました。

そして私が目指したのは”ろう者のための手話をつける”ということだけではありません。

今まで手話とは無縁だった健常者に、手話が誰にとっても身近なコミュニケーションや表現の方法であることを知ってもらうきっかけになりたいと考えました。

目の前にいる相手に、声や道具を使わずに伝えたいことを正しく伝える為には、きちんと向き合い顔を見てありのままを全身を使って表現しなければなりません。
コミュニケーションをとるときに一番大切なことを、私は手話から改めて学びました。

気軽に楽しんで手話に触れられる手話歌は、心の壁をなくし、笑顔の輪を広げる力を持っています。
一人でも多くの方に体験していただき、手話の魅力を感じていただきたいと始めたのが、講演ライブや手話歌ワークショップの活動です。

今一番の原動力

---コミカルなアイドルグループ「アラモード」のイメージとは全然違う表情を見せるyokkoさん。とても聡明で優しい心を持った笑顔の素敵な女性です。そんなyokkoさんを突き動かす、今一番の原動力とは何でしょう?

『好き』『楽しい』『嬉しい』この三拍子です。

・自分の仕事が『好き』であること。
・私の講演やライブに来てくださるお客様が『楽しい』と言ってくださること。
・そして、その笑顔を見て自分も『嬉しい』こと。

この三つが揃っているお陰で、どんなに身体が疲れていても頑張れるし、心はとても充実しています。
また、負けず嫌いな性格も後押ししてくれていますね。

負けず嫌いといっても、他人にではなく、自分にです。

挫けそうなことがあっても、それをバネにして更に前に進むことができれば、「嫌なこと」も「必要だったこと」に変わる。
それを何度も繰り返し感じてきたからこそ、どんなことがあっても進むことができると信じています。

今後のビジョン

---なるほど。『好き』『楽しい』『嬉しい』それって何をするにも大事なことですよね。本当に歌が好きで、人が好きで優しいyokkoさんのお人柄が伝わってきます。では、今後に向けて、こうしたいやああしたいといったビジョンはありますか?

 

ずっとソロ活動をしてきましたが、グループ活動も始まったので、また新たな挑戦が増え、見える景色もどんどん広がるのではとワクワクしています。

▼ノスタルジィグループ『アラモード』のメンバー

ステージや現場に立つことも楽しみですし、創作活動も変わらず意欲的にやっていきたいです。
それでもいつでも変わらずにいたいのは、『ご縁を大切にする』ということ。
全ては人とのご縁により広がっていきます。

自分の活動が、自分にとっても他人にとっても喜びに繋がるように。
感謝の気持ちを忘れず、応援してくださる皆様に活動を通じて恩返し出来る様に努めていきます。

最後に

---yokkoさん、いろいろとお話を聞かせていただきありがとうございました。これからも様々なメディアやイベントなどでyokkoさんのお姿を見かけることを楽しみにしています。綺麗な歌声も聴きに行きたいです。応援しています。

 

yokko
手話シンガーソングライター
甲賀市観光協会公認アーティスト
ノスタルジィアイドルグループ「アラモード」リーダー

HP
https://yokkosinger.work/

 

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