【10年着るための洋服ケア】気になる、長く愛用するには?リネンお洋服のお手入れ方法。

リネン(麻)のアイテムお持ちでしょうか?
春夏になると着たくなる素材。気持ちの良い独特の肌触りとラフ感が魅力な素材で、丈夫なためにお洗濯の時もさほど気にせずに他の素材のものと同じように洗いがちです。
もちろん、それでも良いのですが、使ううちに表面がふわふわと柔らかくなり風合いを増していくリネンの特徴を最大限に活かすならば、そのためのリネン(麻)の洗濯や干し方を知る必要があります。
リネン(麻)初心者の方も、既にご愛用中の方も、ここで改めてリネン(麻)について知り、適切なお手入れ方法を確かめてみてください♪


リネン(麻)を洗う 
ー風合いを活かすー


洗濯のポイントは、
・洗剤は中性
・畳んでネットに入れる

洗濯ネットに入れる時、くしゃくしゃっと入れていませんか?リネンは他の素材と比べてもシワがつきやすい素材です。シャツやパンツはきちんと畳んで、出来れば1アイテム・1ネットに入れてください。

・水または30℃以下のぬるま湯を使用
・すすぎは十分に(洗剤が残ると黄ばみの原因に)
・蛍光剤、漂白剤は使用しない(色合い、風合いが損なわれます)


リネン(麻)を干す
 ーシワを最小限にする干し方ー


リネン(麻)のシワが好き、という方ももちろんいらっしゃると思います。あえて伸ばさずに干して、シワを活かした表情を楽しんでも良いですね。ですが中には買った時と同じ状態に戻したい方も多いはず。ここでは、リネン(麻)のお洋服のシワを最小限に抑える干し方をご紹介します。

・脱水時間短めまたは、脱水なし
シワの一番の原因は洗濯機の脱水です。
遠心力でぐるんぐるんと回され、干す時にパンパンと叩いても、くしゃくしゃになったリネン(麻)に深く刻まれたシワはそれだけではなかなか取れません。そこで、洗濯機での脱水時間を短く、または脱水をしないのがベスト。

「濡れ干し」と呼ばれる、水がボタボタ滴っている状態で洗濯機から取り出し、そのまま干してしまうのです。(手洗いした場合でも、絞らずにそのまま干します。)

重みで下に引っ張られるのでシワが伸びますし、リネンは速乾性があるのでポタポタ水が垂れていても比較的早く乾くため、濡れ干しに適した素材です。

脱水干しは、干す際にシワを伸ばしパンパンと叩いたにもかかわらずシャツ全体がねじれ、腕部分もくしゃくしゃです。濡れ干しのほうは、細かいシワが目立たないだけでなくシャツの全体的なシルエットが整っているのが分かりますね。ちなみに濡れ干しのシャツが乾くまでの時間は、約3時間でした。(夏、窓を開けた浴室で)
濡れ干ししたシャツを、アイロンをかけずにそのまま着用しました。リネンの自然な風合いが出ているのにシルエットは綺麗で、アイロン無しでも問題なく着ることが出来ます。


その他、リネン(麻)の干し方注意点


太めでしっかりしたハンガーを使用

リネン(麻)はシワがつきやすい素材=ハンガー跡がつきやすい、ということになります。

画像の右側のハンガーのように厚みがあるものを使用してください。厚みだけでなく、シャツは特に、肩幅があったものを使用しないと、変な位置にハンガー跡がついてしまいますのでご注意を。

また、シワだけでなく乾く途中でシャツのシルエットも決まってしまうので、ハンガーに吊るした時に左右均等に形を整えるのも、忘れないようにしてくださいね。

・風通しの良い日陰で干す
リネン(麻)を直射日光に当てることは日焼け・退色につながります。風通しの良い日陰を選んで干すようにしてください。また、綺麗な色のリネンアイテムは特に退色が気になりますよね。そんな時は裏返して干して、表面への影響を最小限に留めましょう。

・乾いたらすぐに取り込む
リネン(麻)は他の素材に比べて乾きやすいので、他のものが乾く時間に合わせて見にいくと、乾きすぎて生地がパリパリになってしまうことも。それを繰り返すとふんわりとした手触りが損なわれてしまうので、乾いているのにずっと外に出ていた、ということにならないように注意してください。

・乾燥機は使用しない
リネン(麻)を乾燥機にかけてしまうと縮みます。型くずれも起きてしまいますので、絶対に使用しないでくださいね。

これからの季節に大活躍のリネンアイテム。長く愛用できるお手入れ方法ですので是非参考にしてみて下さい♪

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