【スタッフコラム】ドレス・コード?ファッションを紐解き、再考する展覧会

京都国立近代美術館で開催中の展覧会

「ドレス・コード?-着る人たちのゲーム」

を観に行ってまいりました。

ドレスコードって何?

ドレスコードとは、直訳すると「服装規定」

よく耳にするのはパーティーや高級なレストラン、ホテル、オペラ鑑賞などでのドレスコード。

「ノーネクタイ禁止」であったり、「下駄、サンダル履き禁止」であったり、近年ではドレスコードで服の色を限定した「ホワイトパーティー」など、何か特別なシーンでの特別な事柄としてのイメージが強いですね。

けれど、この展覧会ではもっと身近なドレスコードについて考えます。

ドレスコード0 裸で外を歩いてはいけない?

当たり前のように思える事ですが、よく考えてみると、そんな規定が社会通念としてあるのは人間の世界だけ。動物の世界ではむしろ裸がスタンダードですね。

服を着るという文化を持つことの出来た人間の基本的なドレスコードといえるでしょう。

また、それは同時に服を着る、服を選ぶという人間だけが手に入れた楽しみに繋がっていきます。

ドレスコード1 高貴なふるまいをしなくてはならない?

KCIが収蔵する18世紀の衣装を題材に、18世紀フランス革命の死刑執行人サンソン家を描いた坂本眞一氏のマンガ『イノサン』『イノサン Rouge ルージュ』とのコラボレーション。
フランス革命期の衣装と登場人物を通じて、現実と非現実が交差する特別な空間を創造した展示です。

ドレスコード2 組織のルールを守らなければならない?

制服という、ドレスコードによって服装の自由を縛られていた学生時代。

制服はまた同時に、それを纏うことでその年代や職業のブランド化につながるアイテムともなり得ます。

ドレスコード3 働かざる者着るべからず?

かつて、デニムが労働者の作業服であったり、迷彩柄やトレンチコートは軍人の服装でした。

しかし、今やそれらはお洒落アイテムのひとつとして違った価値観を持って存在しています。


裾グラデーション切り替えワイドデニムパンツ mode-4371

ドレスコード4 生き残りをかけて闘わなければならない?

かつて、戦場に赴いた軍人のように、現代社会を生き、仕事をしたり子育てをしたり、家事をこなしたりする私たちもまた、生きるための闘いの様な毎日。

私たちが日々選ぶのは、ある意味戦闘服といえるかもしれません。



グレンチェックのパンツスーツ mode-1901

ドレスコード5 見極める目を持たねばならない?

目にとまったのはsupremeのロゴが大きく入ったルイヴィトンのボストンバック。

ブランドのロゴの持つ意味、ファッションにおけるアイデンティティとは何か?を改めて考えさせられる展示でした。

ドレスコード6 教養は身に付けなければならない?

日本の漫画が大きくプリントされたドレスや名画がプリントされたドレスやバッグ、無数のオモチャが付いたドレス、それらは最新の有名ブランドのコレクションとして発表されています。

そこに込められた意味とは一体?

ドレスコード7 服は意志を持って選ばなければならない?

発表時には一世を風靡し、今もなお定番のスーツスタイルの一つとして確率しているシャネルスーツを始め、各時代を象徴する意志を持った洋服が並びます。

ドレスコード8 他人の目を気にしなければならない?

写真家のハンス・エイケルブームが世界中で撮ったファッションスナップを、同じカテゴリに属する服装毎にまとめています。

流行と文化について考えさせられる作品でした。

ドレスコード9 大人の言うことを聞いてはいけない?

皮のライダースジャケット、タータンチェック、それらはかつて大人への反抗心を表すアイテムでした。

しかし、今や迷彩服やデニムの役割が変わってしまった様にお洒落なコーディネートのアイテムとして、用いられる様になりました。

ここではかつてツッパリ達が自己表現の為に着ていた服装を写真パネルで展示されていました。

ドレスコード10 誰もがファッショナブルである?

あの人はお洒落だとか、そうじゃないとかは誰が決めるのでしょう?

様々な世界で、それぞれが自由にお洒落を楽しんでいる様を写真パネルと個性的な服の数々で展示されていました。

ドレスコード11 ファッションは終わりのないゲームである?

あなたは今日着る服、明日着る服をどうやって選んでいますか?

気分?

シチュエーション?

季節?

流行?

ただなんとなく?

毎日同じ服を着ない、違う服を買うのはどうしてでしょう?

最後に誰もがみんなお洒落が好きなんだなと気付かせてくれる展覧会でした。

そして私自身も、改めて服を選ぶ楽しさ、服を着る楽しさを思い出し、人に何と思われようが、自分の選んだものに自信を持って良いのだと気付かされ、年齢など気にせず、もっともっと自分らしくお洒落を楽しもうと思える展覧会でした。

京都展は10月14日まで京都国立近代美術館にて開催しています。

熊本展は12月8日〜2020年2月23日熊本市現代美術館にて開催予定です。

最後に、ミュージアムショップで見つけた、とっておきのお土産を紹介します

お裁縫箱の中をモチーフにしたアイシングクッキー☆

缶もとっても可愛いです♪